サブスク解禁記念!ハチヤの全曲解説!!


03
2002.05.29 / COCA-50683 / サードアルバム / ¥2,800+Tax


  1. バイブレイション
  2. 青春とは
  3. ひまわり
  4. グリーン グリーン *
  5. ブランコ
  6. 男なら
  7. 光った汗を僕は信じてる
  8. 青空
  9. 君の涙
  10. 心臓の唄
  • * アルバムバージョン

バイブレイション
#03(al)
3枚目の1曲目!コレ書きたいこといっぱいありすぎて、精査するために何回か聞いてからにするね。。。って3秒でやめた!ってことでア◯ロ、行きまーす!!

この頃なんだか忙しすぎて、どうやって出来たか?とかもう無理ぽ。今思うと、曲作り時のソリャーもう混沌とした、砂粒の中からキラッと輝く金を見つけだす(様なチマチマした、、失礼)作業よりも、お客さんに「コレ金塊ね!」って渡す「後半の作業」が好き。でいて(また出た)音自体が好きなもんだから、SP(サウンドプロデューサー)みたいな役割を自負してたアチキでありんした。

ですので、アチキはこのP御三方時代、ものすごく勉強したのでありんすよ。。たぶん、この時期までの数多の録音機材、エフェクターで知らなかったものはゴザンせん(これホント)。

そのおかげかアチキ、誰が作詞作曲?とかあんまり気にしてなくて、来た音、キタオト打ち返す!みたいな。それがあればご飯何杯でも、ってタイプでして。フレーズが自分で浮かばなければ、何かな〜い?って吉田君に聞いたりしてて。そこの部分では「アチキはギタリストじゃい!!」っていうエゴはあんまり無かったね。

戻ります。この曲は、、コレまだ可能性あるから一軍に上げない?って感じで、ソロリソロリと形になっていった覚えがある。「水平線を〜」は当初からあって。リズム隊は今の通り、地を蠢く様なドッシリしたフレーズで。どうしようかって考えてたところ、「これワンコードだから、どうにでもなるね!!」って即座に見抜いた上ケン様が、「ナニか」の制作を秘密結社に依頼した、と(今になって、、どなた??。。知りたい!)。

それで、出来上がったのが冒頭のKベースと共にインする「シーケンス(一まとまりの打ち込みフレーズ)」。

こんなんどう?ってシーケンスをハメて聴いたときの衝撃ったら。。他の解説でも書いたと思うけど「一本筋を通す」みたいな、クールでヤ◯ザなフレーズ。でも言い得て妙で、間違えれば、その雰囲気に引っ張られて、原曲が無くなってしまうし、薄くても筋は通らない。

ここで言いたいのは「そのサジ加減」に尽きる。今で言う、人を高揚させる「バイブス」=「バイブレーション」をどう引き出すか。(やったよ!繋がったよ。。(泣)姉ちゃん!!(誰?))。そう、この曲のバイブスを加えてくれたのだよ、諸君。(ハッハッハ。オレではないが。)

〜一曲通して、聴いてみよう〜

もうひとつ。誰か覚えてる人いるかなぁ。ライブで「コレ」を使って弾いたのは、多分1回だけ(ムズ過ぎ)。およそ0:09から入ってくる「パッポー、パーポー、パーポー、パッポー(何のことやら。笑)」。イントロに何か印象的なフレーズを(アリキタリデハナイ。)、と困ったアチキは、その時親指に大事にはめていた大きな「指輪」を思い出した。(スライドバーも金属、指輪も金属!!)。「コレ、オト、デルカモ」。そう思ったアチキは早速右手に装着。。。一瞬でREC終わり。人の発想たるや、まさにブレイクスルーね!

こんときは、アチキの音楽リッスン第2期といってもいい。巷の同時期ライバルの曲を片っ端から聴いてた。洋楽・邦楽問わず、ね。だから、だからそんな時期への感謝を込めて、ライブで演奏するときはKula Shakerの「Hey Dude」のフレーズを必ず弾いてみたり、笑。一瞬のパクリ=遊び心。(民生さんもKANちゃんも好き。他意なし!)。後述する曲で同世代、大好きな「くるり」も出てくるから乞うご期待。

〜もうないかな、もう一度通しで〜

で。かなり盛り沢山で、読んでる皆さんは疲れたね、ゴメンナサイ。。。オレ?全然大丈夫、めっぽう好きだから。笑。

青春とは
#青春とは(sg)#03(al)
キャー!!この曲好き!録音作品としては、アチキの思い出に残る作品第1群。アルバム「03」からのシングル・カットにゃ。(ニャ??)。今考えても「この曲」と「グリーン グリーン」がシングルで良かったと思ってる。まるで「対極」の曲だからね。

この曲はもう「生ストリングス」よね。説明しよう。ストリングスとは、、、は置いといて。今となってはいいシンセ音源が出てるから、打ち込みでもまぁまぁそれっぽいの作れるけど、そこはその当時の日本コロムビア様!太っ腹!!コレ、四重奏だったはずなんで、Vn・Va・Vc・Cbの皆さんをお呼びして。もちろん4人じゃないよ!!それぞれコーラス効果を考えて複数でおま。その時の脳内写真を呼び出すと、10〜12人くらい録音スタジオに来てくれたのかなぁ(その人件費たるや!!)。

しかも、ストリングスの録音にかけては、右にも左にもいない錚々たるこの方たち(ブラスセクションでも超絶有名な方々がいらっしゃるのと同様ね)。恐れ多くて、声も掛けられなかったのを覚えてる。その録音も、、譜面見て1,2回ソラで合わせて→で、ウチらの録ったのに合わせて→2回くらいで終了、だったかな。ものすごく仕事が早かったのを覚えてる。それにしても、生のストリングスはいいなぁ。

で。オラのバッキングギターの音色が「ガム」っぽくて好き。(コンプ感の話ね)
で。。この曲のプロデュースは故:渡辺善太郎さん。もちろんストリングスのフレージングも彼の功績。合掌。
で。。。そのころのストリングス音源をDATから落とせたらライブで再現したい!!(DAT、分かるかなぁ)
で。。。。インストゥルメンタルの需要、どれほどだったんだろう。。笑(で。がだんだん増えてきた!)

ひまわり
#03(al)
「ひまわり」というタイトルにしては、Sunday Bloody Sunday/U2な曲。。あっ言っちゃった!!。。。やばい、泣きそう。この録音から数十年をすっ飛ばして今、駅のホームでコレを書いてる。「ポジティブをネガティブで表現する。ねじれた感覚も取り入れなよ」ってなんか善さん(故:渡辺善太郎氏)が「言わないまでも」一緒に作りながら教えてくれた曲。アチキのメイドの土産に持っていきたい、、No.1。

というのも。ウチらのそれまでの考え、やり方、手法では絶対にこの曲はリリース出来なかった。メンバー4人4様のアドバイス、完成に至る善さんのイザナイがあったね。全身全霊、かつ、遊び心。かつ、絶妙な引用(もう、「パクリ」でいいよね、笑)。

この音楽が飽和した時代。なかなか万人の心を鷲掴みにする次世代アーティストは出てこない(アチキの最後は究極MJ)。それでいいと思う。

「時代時代の傑出に、お溢(コボ)れ貰って、生業とす」

これでいいんじゃないかと思ってる。アチキも1982年にMJを聴き、このPV怖くて観てられん!って興味を持ったが最後、QUEEN、Princeと「型にハマらない」人たちを崇拝してきた。その後のどんな演奏でも「その方たちのエッセンス、ありますから!」って、大声で言えるよ!(おーい、石鹸持ってこーい!!)。

アチキだけの範疇で言えば、KANさんも、民生さんも相当この感覚。。自分の音楽に見事に昇華して、「こんなんあるよ」ってサラッと次の世代に受け継いでる。コレを聴いて育ちな!みたいな。この頃、その御大に加わったのが「善さん」。

で。この録音のイントロギターアルペジオ。変則チューニングなんだけど、今となっては何弦がナニって忘れてて、ライブでは何となくで演ってる。善さん、夢の中で教えて!それでは近いウチに。

グリーン グリーン
#風の子(sg)#グリーン グリーン(sg)#03(al)
その時の思考回路がどうだったか「想像」しながら、この曲をカバーするに至った経緯をコレマタ「想像」してみる。この解説が長くなる予感しかない。

その当時(いつ?)、学校出前ツアーってのをやり始めてね。保育園幼稚園小学校中学校高校大学(確か京大?)、飛んで飛んでデイサービス&介護施設。太宰府天満宮でもやったんで、基本呼ばれれば、ライブ小屋以外どこでも行きまっせ!的な。仮設のステージ&音響&日光。これはその後ホントに役に立った!

当時それはそれは「子どもギライ」だったアチキを見つけた神様が、(怖がらないで。大丈夫。任せて。)と言わんばかりの絶妙な早さ・距離感で懐いてくれた4歳神女子@愛知幼稚園(キャー!)。それからというもの「子・ど・も(唾液臭いし、シッコウンコ垂れるし、ギャーギャー泣くイキモノ)」に隠された、「人間味」を感じることができたのだよ、諸君。(ただ、その時は発見だけで、その後の実践はコレマタ違フ。。)

その出前ツアーを企画する発端も、その前に、老若男女に(前提)、誰にでも伝わる=いわゆるキャッチー=ツカミはOK!な曲、カバーしようぜぃ、というのが成り立ちか?(これメンバーが読んで、違うよはっちょん〜、コレガコウデネ〜的な感じで誰かが投稿する、というのはモチロン折り込み済みよ。そうでなければ妄想と冗談に満ちたこの曲の解説が、今後25年は続くことを保証する。さぁ如何に、吉中草。こういう植物、ありそうね。)で。

この曲はアルバム「03」にも入ってるんだけど、いわゆる御三方のプロデュースでは無く(カバー曲でP?っていったらやる意味ないじゃ〜ん!おワカリよね!)。そんで「原曲の雰囲気を残しながら、自分らの解釈で表現しました!」って常套句ももちろん嘘!!よくOKしたね、っていうぶっ壊し具合は、若気のヒハヒハン!(どうしても端々で言いたい!笑)。

時系列でいうと。デビューより前にライブで演ってた→「ライブバンドですからワタシたち」で、デビューシングル「風の子」に収録→「やっぱ代表曲よね!」でシングルカット→その後アルバムバージョンでスペシャル収録、ってな感じだね。

冒頭アコギからの「エレキのテーマ」が最初無くて、良いフレーズ出るまでエライ考えたの覚えてるなぁ。しかも出来たフレーズが音色を呼んでくる、と来たもんだ。この音で欲しかった「FUZZ(ガリガリしてベターっとした歪み)」はそん時踏ん付け(=エフェクター)持ってなくてね。たまたま自宅でアレンジを詰めるためのLINE6のPOD(赤いソラマメ)があって。そのアンプシミュレーター(要は似せた音)で録音したっけか。エンジニアの杉山オサム先生になんとかしてもらって、どうにかこうにか出来上がりなのだよ(ハァ)。

で。未だに。。未だにだよ。自分のコーラスの声が、中尾ちゃんの声質とマッチしてるのか、甚だギモン。どうなんだろ。誰か冥土の土産に褒めちぎって!(その当時、ヴォーカル食ってるじゃんって言われながら、抑えながらハイトーン出してたのは、遠い思い出。。笑)

ブランコ
#03(al)
日本のポップソングを牽引し続けてきた、真心ブラザーズ、桜井氏によるプロデュース作。これ、何だか表現するに、また「料理」なのよね。結局、なんだか共通しているとして。ちょっとだけお付き合い。

「吟味して、バラバラに切り身にして、調味して、フライパンで〜、で、おしまい!」

ちょっと細かくいきますよ。まずは素材の吟味から。これは美味くなるのか、どうなのか。そこは桜井さん、クリアだったらしい。笑。続いて、素材は捌かにゃならん。一旦、バラバラにして、イントロのドラムを捨てた!(荒療治w)。打ち込みにチェーンジ!!TR808っていう機材。今で言う何だろうリズムボックス?そのエッセンスね。

〜ここで一回聴きますぅ〜

あくまで、軽く軽くライトにライトに、なんだけど、出てくるフレーズが一音イチオン濃いぃので、何だかアクアパッツァの様な趣(ごめんね。イタリアン好きなの〜)。パセリ・バジルの爽やかさも感じさせつつ、オリーブオイルの旨み、、もうやめます。

これは、アチキなりのQUEENへのオマージュね。もうドレがソレって言えないくらい、この曲考えてる時「QUEEN」がアタマにあった。最たるものが、2:53〜の単音フレーズ。もちろん御大ブライアン・メイがやる様にチョイWAHで何声か重ねてもいいんだけど、それっぽくなるのも嫌だなって思ったアチキもいたのであえて単音!(家にある機材で、イマ!やってみたい!と思ってるアチキもいる!)。アンサンブルとしては整理整頓された隠れた名曲。どうでしょ。

で。もじもじしすぎて曲長い。
で。。3:35〜の3小節。ここは桜井さんのご指定。これがあるとないとではねぇ。一味違うのよ。。泣。それはそれはオイシイよねぇ。。幸せ。

男なら
#03(al)
これまた、真心の桜井さんプロデュース作品。もう一回言うけど、シンプルでズバッと伝わる歌モノロックの扱いがもうすごいのなんのって。無駄なところを削ぎ落とし、バンド4人の音だけで勝負。不必要なダビングは一切なし。もしその他の音が欲しい場合はゲストミュージシャン呼びましょう!的なシンプルさ。

忌野さん他の世代を受けて、桜井さんが引き継ぎ、また次の世代が伝承していくみたいな、その流れの一端に入れたのはミュージシャン冥利に尽きる。これはホントにバンドメンバー含め、出会ってくれた皆さんに感謝。

〜改めて聴く〜

ギターはLRでアチキがダブってるな。よく用いられるダブリング。「同じようなフレーズ」を2回録音して、LRのPANを振って同時再生。そうすることによって、微妙な演奏のズレによってコーラス効果とか厚みとかを得られるもの。この曲はおそらく全編とおしてギターは2本以上無し。ソロはLch!イサギヨシ!!こういうところにプロデューサーの役割を感じる。ホントに。

全編通してギターはそれほど歪んでないけどサスティーンがいい感じに伸びてるので、いい機材を使ったのがよく分かります。これもホント音がいいなぁ。

で。もともとワタクシが音楽を始めたキッカケが「いい音っていいなぁ」だったから、というのは公然の秘密。

光った汗を僕は信じてる
#グリーン グリーン(sg)#03(al)
コレも珍しいパターンね。シングルのカップリングなんだけど、アルバムにも入ってるし。これも異論なしの代表曲。ライブでこなしていきながら作った最中、録音した後も「ピピン!」と来るんだろうね。

シングルっぽくはないけど、何故かウチら4人が大切に思っちゃう曲。だってタイトルからして暑苦しくな〜い?ちょっとキモイんだけど〜。超ウザい。とか言われても、それがナニ?って余裕で論破出来そうな自信っぷり。いつか分かる、汗水垂ラシテ勉強・労働スル事ノ大切サヲ。。

〜一粒ヒトツブ確かめながら聴く〜

これ鍵盤、高野勲様でありんす。たどれば敬愛するサニーデイ・サービスの皆さんとの巡り合いから。それと上ケンさんも北海道なんで、その繋がりか?経緯はたぶん自伝レベルになるのでここでは割愛しゃす!それはそれはとてもとてもお世話になった方。この録音参加の真偽がいまいち不安だが、そうであったらいいなぁと言う願望も含めて、書く!!(ってCD引っ張り出せばいいじゃんよ!サブスクのダメなとこ発見w)

この録音でいえば、E.Organなんだけど奥深すぎな楽器。イケイケなんだけどすごく賢い人が作った、ってイメージ。ハモンドはゴスペルから来てるのかな。ドローバーってので基音にその倍音を重ねて音作り。それにアタック、揺れを足していってって感じ。肝なのがレスリーね。本物(ちょっとしたアンティークなタンス、笑)の音はいつ聴いても「土着」な音がする。初めて目の当たりにしたのがデビュー遥か前、そのハモンドの音、オン・オフを含め、若かりし頃のローディー時代のアチキでありんした。奏でていたのはそう、高野勲氏。(お元気ですか!)


青空
#03(al)
うわ、、イントロのギターの音色、めちゃかっちょええ!!(理由は後述) アルバム3枚目、その名も「03」に収録の大好きな曲。真心ブラザースの桜井秀俊様によるプロデュース曲。ホント桜井様、歌モノロックがわかってらっしゃる!と大声で叫びたいほどの珠玉の一曲(あくまでハチヤ的に。。)。持ってきな持ってきな!いまなら安くしときますぜぇ奥さん!。。。

〜その後通しで聴く〜

ということもあり、この曲はホント真面目に取り組んだ記憶がありんす。(もちろんいつもだよ!!)アルバム1枚目はほぼセルフ・プロデュースで、自分たちであーだこーだ言いながら作ってて。2枚目火花浪漫では上田ケンジ様をプロデューサーとしてお迎え。その時の「客観性」→「化学反応」→「自信」→「充実感」みたいなスキームが心地よくって。なるほど、プロデューサーを招くとはこういうことか、と気づいていった、2000年代初頭でありんした。

イントロのテーマも最初なくて、桜井さんが「こんなんどう?」って提示してくれたフレーズそのまま。なんにも難しいことやってないのに、曲にすごく馴染んで、さすがやなぁ、と。じゃぁギターソロもそのテイストで行っちゃえ!!でしたねぇ(遠い目。。)。

前述したギターの音色が良い理由。2ndアルバムの時からかな、CallahamってアンプをHuman Gearさんから貸してもらえて(一見さん不可なはず)。このアンプ、絞ってたらド真っ直ぐなんだけど、音量・EQを上げるたびに違うところが「歪み」だしてね。言っちゃえば、大昔のロックはこうだったんだぜーって教えてくれたアンプ。そう、アンプのパワー部で歪ませるのです。

で。3:50のブレイク。故:小川文明さんのフレーズが「猫の手」みたいで、素敵(謹んでご冥福をお祈りいたします)

君の涙
#03(al)
〜思い出すためにイントロだけ聴く〜

アルバム「03」後半に収録の印象派。こういうの作るとき、アチキ燃えるのよね。性格上、感情バーンとか、喋ってて面白い!とか「漫才師」の真反対の人間だから、天邪鬼なアチキは、こういう曲だと極端に表現したくなるのね。
冒頭のスライドバーの上がり方がちょっと違うからもう一回録らせて!とか。エフェクトのタイムが違うからもう一回!とか、ほとんど自分にしかわからないようなレベルでこだわって(迷惑だぁ)。でも、そういう感覚が分かる人には分かって欲しいような、欲しくないような、録音した後、鍵かけて隠しておくみたいな感覚かな。こういう曲は実はものすごく楽しい。時間かかってしゃーないので、それはそれはコンパクトに事前準備。

〜改めて聴く〜

これは、あれだ(何だ?)。20年くらい経ってイマサラ完全理解。(あっ、目から何故かお水が。。)

あの当時に戻ってみる。レコーディングの前に、もちろん作り途中の原曲があって。ほんで曲タイトルは「君の涙」だとする。あーだこーだ言いながらアレンジ。歌詞詰め。プリプロ。。

想像してください。この曲の「間奏」が「今無い」としたら。そう、全編通して優しい雰囲気の曲で終わってた。プロデュースの上田ケンジさんが唐突に、こんな感じで弾いてみてってメンバーに伝えてできたのが「間奏」。これホント覚えてる。

で。何が言いたいかって言うと。絶望的に悲しい雰囲気の「間奏」=「涙」。そうこの曲の肝心な「涙」を加えてくれたのだよ。

心臓の唄
#03(al)
ハハハ、完全にこの曲オレの好きなようにやってるね。懐かしい。

ちょうどこの頃、自宅スタジオをチマチマ整備していってて。それというのも、ドラフト状態(「デモ」より前の段階ね。曲の主軸コード進行、曲の構成はオオヨソできてて、細かいとこはまだまだ。)の曲を、本チャンのスタジオ録音に備えて(スタジオ代めちゃ高い)、各自できるだけのことは事前にやろうってなって。

歌詞の詰めとかは中草チーム、そもそもの曲作りは吉中草チーム(また出た、笑)。でなんだか、ギターは上モノっちゅう理由で、最後のダビング・締めくくりはオレが担当することが多かった。その分業制の必要に駆られて自宅スタジオを整えていったわけよね。

想像するに、沖縄曲作りの旅(これいつか誰か書いて!2001年12月の海で泳いだくらいの記憶しかない)で出来た元ネタ(大体が後々料理しやすい、リズム隊+軽くコードギター)を持って帰って、PCの中で切り貼り、入れ替え、構成が整ったら仮メロ入れ、フレーズ決め、必要なところダブってみる。。みたいなね

〜改めて聴いてみる〜

まずはイントロから。ひと回ごとに、波が引いてまた押し寄せる「ザブーン」のイメージ、伝わるかなぁ?2回波が来てるんだけど(もうちょっと小節頭タメたらよかったかも!)。。細かいね。あっ、紙面が。。

で。随所に出てくるテーマ。「亀田のあられ、おせんべい」からのインスパイア。。な、わけない。笑
で。。アルバムリリースのペース。当時も年一は早いんでない?って思ってた。
で。。。上ケンさんプロデュースだったけど、「これはこれで出来上がっちゃってるからこのまま!」だった気がする。自画自賛。ジガーズサン(ご無沙汰してます!)笑




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