サブスク解禁記念!ハチヤの全曲解説!!


檸檬 〜レモン〜
2001.08.28 / COCA-50638 / ¥1,200+Tax


  1. 檸檬〜レモン〜
  2. 遥かな光
  3. 雨のち晴れのち愛のうた **
  • ** アルバム未収録曲

檸檬〜レモン〜
#檸檬 〜レモン〜(sg)#火花浪漫(al)
言わずもがな、ライブでうりゃ!ってなりたいときに演る曲ね(ナニ?その感覚ワカンナイ)。要は気合いよ、キアイ。コレやる前は必ず深呼吸してから。では、いろいろございますんで、早速。

Single,Album両方に入ってて内容は同じはず。その「2秒」の違いを少し。CDになる直前の作業「Mastering」。大きな目的は、それぞれ別な環境で録ったであろう各曲を@順番通りに並べて、A一つの作品として聴けるよう音質音圧整えて、B。。さて?そう重要な「曲の曲との間」を決めるのだよ、諸君!(ある意味、無音の重要性なのです)。バラード前には間をとった方がいい、みたいなセオリー無し!前後の曲次第!実はその時のキブーン!。。

高そうなスタジオで「この曲間でいいですか〜?」って言われても、冷静に聴けるわけない、笑。あーでもないこーでもない(また出た)といいながら、後で聴くと、、ってなるのがオチなんだけど。今はテープでもなくCDでもなく「サブスク」の時代だから「曲間」の必要性あまり無し。寂しいこと極まれり。これが時代。

音楽はスポーツだ!(いきなりナニ?)。。考えてもごらんなさいよ。。頭の中で思い浮かんだ旋律を、楽器を「操作して」奏でるんだもん。要は筋肉よ!運動よ!練習よ!スポ根よ!この曲の始めのAメロ。これ完全にスポーツだからね。少しでも無駄な力が入ると、乳酸溜まって弾けなくなるくらいの速さなんだから、笑。いつも戦い。。深呼吸の様子はまるで試合前のアスリートの様。。

で。檸檬という漢字は、書かない、書けない、書けてもそんなに褒められない、笑。

で。。冒頭の「ドドーーン」の後、プラス1小節待ってから入るのも、イマいいかな!って思った。さぁ次のライブでやるでしょうか?やらないでしょうか?(来て!)

遥かな光
#檸檬 〜レモン〜(sg)#火花浪漫(al)
好きな曲。ウチら的にも大切に扱われた曲だね。当時の「シングルとアルバム両方」に収録してたのが証。普通ならシングルのBカットはアルバムにはいらないでしょ、とされてた。なにかの関係(ウチらの事務所社長の地元!)で、中京テレビの番組にタイアップ。同じく愛知では「星に咲く花」がお世話になっているわけだけれども。。

1997年のFuji Rock Festival。富士山の麓で行われた記念すべき第一回(その後ウチらも1999と2000でお世話になる)。完全に客で行ったんだけど、台風直撃で散々な目にあった。でも、トリのレッチリ含め、海外アーティストには「格の違い」を感じた。仮にもギター弾いてたから、正直悔しいと思った。たぶん初めて観た「別世界」。で、この一言かな。

「ナ ニ ガ チ ガ ウ ノ ?」。

「カレら」もオーディエンスで行っていたとのこと。この曲「遥かな光」の解説は、オレ的にもなんとかカレらと繋げたいな、と思って調べてたら、別な角度で繋がってて驚いた。中尾ちゃんも、いい音楽は五感で感じるタイプ。同世代デビューのバンプや「カレら」にもプライドも遠慮も無く「勇気をもらってる」って端々で言ってたね。同感。

この曲で取り上げたい「彼ら」は「くるり」。長年のご活躍で、アチキが偉そうにノタマウのも忍ばれるけど、皆さんちょっと我慢してね。1998年、デビューシングル「東京」でデビュー。翌年1999年、アルバム「さよならストレンジャー」をリリース。岸田さんも2歳下みたいで同世代。ちょうどウチらと1〜2年差で「先に」業界に飲み込まれることになったんだね。「初年度フジロックに衝撃を受けてその後が変わった」という彼らの記事を物凄く覚えてて。ここが唯一の共通点かな(京都磔磔とか、探せば在るんだろうけど)。その後、勝手にライバル視することに。

そして「遥かな光」の話に戻ります。その頃1997〜2000年位の間、アチキは考えてた。日本のアーティストはもちろん好きだけど、海外のアーティストはなにか違う。この差は何だ?って。で、前述している通りこの当時、片っ端から音楽を聴いてた。「その差はナニ?」って。。

奇しくもその答えは、彼らの作品に見つけてしまってた。今ではこうやって言語として書き起こせるけど、その当時(20代中盤)では無理。感覚的に取り入れたんだけど。

そう、違いは「和音に対する匂いの感じ方」。

「東京」のリフを聴いた時、衝撃的に「ズドン」と来たんだよね。これ!向こう!(海外)って。この「1度と3度」だけのシンプルな響き。ギターコードを教則本通りに弾いちゃうと「5度」って普通に出てきちゃう。完全5度=Perfect 5thとかいって重要そうなんだけど。コレを意図して削ぎ落としてみると「完全さ」が無い=緊張感・切実感を生むみたいな仕組み。より曲にソリッドさが加わるという図式。(あくまでアチキの分析よ)。なんてカッチョいい響き・リフ(この曲の最初のコードでいうと、A+オクターブ上のA+その上の3rdみたいな)。

で。嗚呼、長くなったね。でも書きたかったの、いつか。「遥かな光」のサビのバッキングは完全にこの感覚。今聴くとそれほど出てなくて残念だけど。リメイクはしないよ!

で。。「さよならストレンジャー」のプロデュースは故:佐久間正英さん。(合掌)

雨のち晴れのち愛のうた
#檸檬 〜レモン〜(sg)
2ndアルバムのシングル「檸檬」のカップリング曲。それにしても真っすぐで、ある意味カワイイのかしらん。日本の情緒を感じさせる歌詞と、古典的な洋楽ロケンローなフレーズと相まって、これまたウチラらしい一曲でございやすと。

よくシングルのBサイドは捨て曲と思ってる方もいらっしゃるでしょうが、そんなことはござんせん。なぜならね、ウチラそれほど、戦略を考えながら制作してないから〜!!。。。言い換えますと、浮かんだ曲、上がってきた曲に対して、「ガチ当たり」して来ただけのバンド家業でござんす。。

〜改めて聴く〜

久々に聞くと。フムフム。。
なるほどー。コンパクトにまとまった、ある意味「夏」のアイコンとして、またライブでも復活させたい曲ですなぁ。3:19からの転調サビからも、「あえて」持ち上げる感もあまり出さず、コンスタントにストレートなウチラなりのロケンローを表現した曲、であろうかと。

「シングルのカップリングというもの」をハチヤなりに解釈すると、「アルバムの選曲からも漏れたけどそのアーティストの人となり(バンドなり?)を表すのにふさわしい曲」。簡単に言うとバンド的には「もったいないから入れよう!!!」、「レコード会社」と「バンド」の選曲戦なのです(言い得て妙)。

まぁ、でもこういった戦いの結果がシングルのカップルに潜んでいるのでありんすよ。他のアーティストのカップリングにもこういった曲がたくさんあるはず!!聞いてみて!

で。は今回封印。(ぶっちゃけたから笑)




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