中尾::よし、始めよう。ジュテームの座談会。まずジュテームの由来から。
草場::おれ、ほんとに知らないんだけど?
吉田::最初に野音をやったときにたまたま10月6日だったんだよ。
八谷::あとでネーミングをつけようかってと言って・・・・・・。
吉田::いや、諭介が勝手にライブの告知で日付を憶えてもらいやすいように MC で「ジュテーム」っていったのが始まりなんだよ。
草場::トンチを効かせたわけね。
中尾::そう、一休さんみたいにね (笑)。
吉田::で、今回の CD は本当はあたまから全部入れたかったんだけど。
八谷::CD には 74 分っていう縛りもあるしね。20 曲全部は入らないから厳選してこのようになりました。
吉田::どうなのこの曲順は?どうやって決まったんだっけ?
- グリーングリーン
- 光った汗を僕は信じてる
- Beautif Sun
- ヘブン
- 砂時計
- 人生レール
- テレフォン・ミー
- 0 〜ゼロ〜
- 東京野球
- フライ・ハイ
草場::みんながどれにしたいってだいたい同じだったんじゃない?そんなにもめなかったんじゃない。みんな同じ感覚だったね。
八谷::若干時系列を追いつつ調整してね。
中尾::「ビューティフルサン」が入っているのがビックリしたね (笑)。
八谷::あんたが入れようっていったんじゃなかったけ?「入っているといいっちゃないか」って。
中尾::そうだっけ?覚えとおらん。
吉田::いや、言ってた言ってた。
中尾::入れ替わったりしてないよね?ライブとの曲順は?
草場::「フライハイ」は一番最後だけど、あとはみんなでこれいいねって選んだ曲はだいたい順番になっているじゃない。
吉田::なんでこの曲達を選んだのかというと、全部を聴いてどれを入れたいっていういのをみんなで話し合ってね。「光った汗を僕は信じている」とかは 2 曲目で勢いがあってどうしようかと思ってたけどみんなが「いいじゃん。いれちゃえいれちゃえ」って。あとで出来上がったのを聴いてみたたら「あぁ、いいじゃん!」って。なんかね、中尾君と吉田君と八谷君の最初の 3 人の音がめちゃめちゃズレているとことかおもしろいよね、ライブっぽくて。
草場::で、おれが入ったら締まるんだよね (爆笑)。
吉田::あえて今回の CD はミスも直しもしてないし。このことを話すと直ししてないの?って訊かれるけどホントに直してないからね。
八谷::抜き差しもしてないし。
中尾::そういうことにしておいて!(笑)
中尾::じゃぁ、曲ごとに一言ずついきましょう。
吉田::「グリーングリーン」ね。これはもう今回のライブの 1 曲目だから。これがないと CD がはじまらないよ。
草場::この曲はインザスープの CD としては 4 回目だよね。シングルのカップリングでライブバージョンを出して、シングルも出てアルバムにもいれて、今回で 4 回目。
吉田::そうかー。
八谷::それでも印税もナシ!みたいなね。
中尾::そして「光った汗を僕は信じている」。
八谷::この 1 曲目との繋がりがおれは好きだね。
中尾::ジュテームのライブはハチのギターがね、でかかったね、音が。
草場::音の印象だけかよ!
中尾::んで、「ビューティフルサン」。
八谷::景気付けにいいね。
草場::久々だったねぇ。
中尾::この曲は小岩井ロックフェスを思い出すなぁ。
吉田::一時期やんなかったねぇ。
八谷::短いよね、2分 40秒。
八谷::そこで一区切りついて「ヘブン」〜「砂時計」の流れだね。これは絶対に入れようっていう話はしてたよね。
草場::いや、ここはね、どうしようって話になったんだよ。
吉田::「ヘブン」は最初みんないいっていってたけどおれはテンポが早いなぁって思ってたんだけど。
中尾::リズムの人だから。
吉田::うん、そういうろこに耳がいっちゃうからね。
中尾::いいことだと思うけどね。
中尾::そして「砂時計」。
吉田::今回が CD 初収録。しかもニューアレンジ。
中尾::ニューアレンジは新鮮やったね。これもテンポ早かったけど (爆笑)。
吉田::まぁ、ライブで早くなるのはいいじゃん。2 曲とも中尾君からはじまった曲だけど (笑)。 「砂時計」はテンションがすごいよかった。いつくらいの曲だっけ?6-7 年位前に作った曲だよね。
中尾::この今回のアレンジは・・・・・・いい感じだよね。ベースがグイグイきてて、ギターがストイックに出すところと引くところをうまくできてて。
八谷::なんかさらさらとギターを弾きたかったんだよね。
吉田::これなんでこのアレンジになったんだ?これ「アレンジ変えようぜ!」って意気込んだ覚えがないんだけど。
中尾::なんやろね。リハマジックやろうね。
八谷::で、「人生レール」か。
吉田::SOUL FLOWER UNION の奥野さんがゲストで出てくれてね。アルバムで「夏の記憶」を弾いてもらって、ライブで弾いてもらいたいなとオファーしたところ、おれ達がオファーしたのも遅かったんだけど「その日大阪やわぁ」って。奥野さんには諭介が連絡したんだよね。
中尾::うん、ぼくがライブ中に「ジュテームにはスペシャルゲストがくるかもしれません」って言ったんだよね。「ぼく達の交友関係を使ってすごいことになります」っていった手前、ぼくが連絡したっちゃ。
吉田::でも奥野さんギリギリまでわからなかったんだよね。レコーディングで大阪に入ってて。
草場::前々日までわかんなかったんだよ。
中尾::出たいけど行けるかどうかわからんって話になってて。でも来れることになったんだよね。
吉田::むりやり調整してくれたみたいよ。
八谷::ちょっと体調わるそうだったけどね。
中尾::体調悪い感じではなかったよね。あの MC の時の「イェイ!」って前に出てくる感じは。
吉田::当日の新幹線で 4 時くらい?リハの途中にきてくれたんだよ。
八谷::で、ちょっとだけリハやって。
吉田::インザスープ初めてのゲストだよね。セッションではなく 4人以外でやったのは初めてだったよね。8年の歴史の中で。うちのライブの中に誰かが入ってやるっていうのは、なんか楽しかったんだよねぇ。
中尾::曽我部さんが解散する前に「みんなサニーデイサービスなんだよ」っていう感覚が、いま分かった。奥野さんに感じる感覚も、メンバーに感じる感覚も全部一緒っつーか。
吉田::それは誰でもいいってこと!?
中尾::誰でもいいってことはねぇだろうけど。
草場::でもまぁある程度はだれでもいいんでしょ?
中尾::うん (笑)。 奥野さんはビックリしてくれたみたいで。アドリブ性というかスリルがあったっていって喜んでくれて。終わった後はかなり疲れてたようだけど。
吉田::ほとんどリハ無しでやって、ちゃんとやるっていうこという以上のモノをみせてくれたよね。
草場::「人生レール」ってピアノが入っているせいか締まって聴こえるよね。
吉田::ピアノ大きめだけどね!かなり!
中尾::巷では一番よかったんじゃねぇかって。それはうれしいことでもあり、なにか考えなくっちゃいけないのかという・・・・・・。
草場::でも実際締まったからね。その前がダレていたというわけじゃないけど。
八谷::ライブの中心にスポッと収まった感じだね。
吉田::じゃぁ奥野さんにメンバー加入のオファーをするか (笑)。
中尾::そして「テレフォンミー」。
八谷::これもいままで CD には入っていないからね。
吉田::「砂時計」は一回「ゴールデンリバー」(ライブビデオ作品) に入っているけど、「テレフォンミー」は初めてだよ。やっと陽の目をみたというか。
中尾::かなりお得な CD なんじゃない?
吉田::この曲と「オレンジの太陽」はライブでしか聴くことができない曲にして CD には入れないって最初の頃は言ってたんだけどね。でも単純に今回のライブのなかでおもしろい位置にあるよね。
中尾::最近またやりはじめたね、「テレフォンミー」。テレフォンミー・・・・・・。
吉田::英語として間違っているからね。中尾語だよね。
中尾::いやいや、これぼくじゃないから。あんたやろ?
吉田::え?おれこんなへんな言葉使わないよ。
中尾::ぼくがどっか行っているあいだにサビの「テレフォンミー」っつーのはあったっちゃよ。
草場::なんかこれね、大学のリハ室の前でアコギをもってシンとツーコードくらいの簡単な曲を作ろうって話をしてて。
吉田::あー、そうだよ!?これもうインザスープ結成、というかローニンのころにあったんじゃない?
中尾::ほんでリハ室に戻ったらおもしろい曲ができたっちゃよって。聴かせてもらったらおもしろくって。
吉田::ほんとう?そのときすでに「テレフォンミー」って歌ってたんだ?それ適当に歌ってたんだよ。あ、それであんたが「テレフォンミー」っていいねっつって。
中尾::そう、「テレフォンミー」っていいなって思って。でも英語ってカッコ悪いなって思って「電話くれよ」にしたんだけど、その英語が間違ってるって全然気づかんかったよね。
草場::だからこの曲は絶対に英語表記はしないんだよ。ずーっとカタカナなんだよ。
八谷::いままで人前に出す機会もなかったけどね。
吉田::ほんとは「Call Me」だよね。でもこの曲聴いているひとは「テレフォンメール」って聴こえているらしいよ。
草場::それもおかしいけどね。
中尾::「ゼロ」。これいいね。
吉田::唯一の新曲。「ヘブン」を作っているときにできてて、で、「ヘブン」に入れようかどうかって話をしてて。漏れたってわけじゃなくって、メンバーの中で暖めてきたって感じじゃない?
八谷::中途半端でだすのもいけないかな、ってことで取っておいたんだよね。これからライブで転がしていって、録るときにはいい具合になっているかなって。
草場::最近ライブでずーっとやってるから成長してるし、レコーディングするとおもしろいかもね。
吉田::おれは最初聴いたときはいい感じだけどそれだけで終わるかなと思ってた。でもライブで魂がうめ込まれると、なんていうかちゃんと下があるっていうか、どんなにいってても下があるから転ばないというか浮き足立たないというか。すっごいグッグッグって力が入ったまま最後までいけるからおもしろい。
八谷::説得力があるみたいだね。
中尾::「存在の証明」と似た感覚になるよね。歌ってて。
吉田::どういうこと?「存在の証明」のときに何を感じてるの?
中尾::わかねんぇよそんなの。うーん・・・・・・なんかうれしくなるんだよね。
中尾::「東京野球」。
八谷::これはアンコールの曲だったね。
草場::「バッターびびってる」って言われるんだから!やんなきゃ!
吉田::あたまの MC はカットしてるけど、この前は一回止まっちゃったりしておもしろかったんだよ。
草場::おれはその MC とかも入れたかったけどね。でもそれは実際にライブに観に来た人だけの特典だね。
吉田::でもこの CD の入り方はすごくいいよ。勢いがすごくある。
中尾::この前野球やっててね、アレですよね。ペテカンチームにはいってやってたら「バッターびびってる」ってコールが出て、そのときにだれかが「もう懐メロだね」って。ぼくは「あぁ、そうかもしれんね」って答えたけど、でも、いまだからこそ歌ってて突き抜けるものがでてくるかもしれんね。
草場::さぁ「フライハイ」です。
八谷::奥野さんもこの曲はいいっていってたね。
草場::あー、言ってたね。ドアーズみたいだねって。
吉田::まずこの曲、「フライハイ」をやることになった経緯から。ジュテームをすることになったときに「なんかしないか!」と。なんかおもしろいことをしようよ、遊ぼうよって。そのときちょうど K が T シャツのデザインであの絵を描いてたんだよ。で、それとは別に即興をやろうっていうアイデアもあって。
中尾::ハチが即興をやろうって言ってたね。
草場::その場でお題をもらって曲をやろうっていう。
八谷::そうなんだけど、だったら一緒にしちゃえばいいじゃんって。
吉田::あの絵をみて、得たインスピレーションをみんなに送ってもらってそれで曲を作ったらどうだ?ってはじめた企画で。で、ビックリしたのがあの絵をウェブでアップした翌日には 20 通か 30 通くらいメールが来ちゃって。
八谷::トータルで 100 通くらいきたね。
吉田::ビックリしたよね。しかも 10 日間くらいの間で一気に来ちゃって。ライブギリギリに立ち上げた企画にみんな反応が早くて。いっぱい来たからまとめるのが大変で (笑)。
八谷::それは吉田君と中尾君の二人でね。
吉田::朝4時くらいまでやって結局できなくって次の日また 5時くらいまでやって。「オッオッオッー」のところを「ウオッウオッウオッー」にしようかっていうアイデアもあったね。「魚=うお」で (笑)。 でも結局「即興でもいいかぁ」なんて感じにもなりつつ・・・・・・。
中尾::ちゃんと作ったけどね!
草場::作ったけど最終的には即興っぽくなったけどね。
八谷::ステージに上がると違うんだよ。
吉田::K とハチに聴いてみたいのはインスピレーションを受けて初めてこのネタをスタジオに持っていったときにどう感じたの?正直な話。たぶんこういう曲を持ってくるとは思ってなかったんじゃないかなって。
草場::それは思ったね。
八谷::もうちょいおちついた感じの曲をもってくるのかと思ってた。割とロックテイストな曲だったからギャップがおもしろかった。
中尾::でもあのときに何曲も作ってね。誰か止めてくれないとよくわかんない状態だった。
八谷::纏まりがつかないって?
吉田::結局 40% くらいの仕上がりにして、のこりの 60% は本番のお客さんのテンションとおれ達で作り上げたっていうか。
草場::それを 100% にするために時間が長くなったってきたんだよ。
吉田::ほんとは 4-5 分で終わる予定だったのが、8 分くらいやってるでしょ?
八谷::いや、これトータルで 12 分 42 秒だね。
吉田::8 分どころじゃなかった。本当は恥ずかしい部分ってあるじゃない。即興って。その場の雰囲気で残したくない部分って。でもそれをあえて切らないで残してるっていう。これは商業ベースのバンドでは考えられないよね。
中尾::そりゃぁレコード会社から泥棒っていわれるよね (爆笑)。 いやそれはいいけど、「フライハイ」の作業をやってておもしろかったことをあえて言うけど、ふと思いついたことで K が T シャツ作るために描いた絵をインターネットで流してやってみようってはじまって、そんでインターネットで募集が来ていろんなひとの文章を読んでみっと、いろんな反応があるじゃん。そのキャッチボールがおもしろかったね。K が「フライハイ」のイメージをつくってひとがそれに様様なイメージがあって、ひとが感じるっつーのがおもしろいなぁって。
吉田::それにまたインスピレーションを受けてこういう曲ができたわけだしね。そしてまた諭介の言葉がうまれたりするわけじゃん?
草場::自分の絵にひとからなんやかんや言われるのがおもしろかったね。初めてだったから。これね、描き下ろしの絵だけど、このモチーフは初めて描いた絵じゃないから。実はこの絵だけはずーっと描いてきた絵だから。3 年とかに 1 回くらい描いてて。何かの節目じゃないけどなにかのきっかけで描く絵なんだわ。で、ワンマンに向かって T シャツを作るときにそのスイッチがはいって描いた絵なんだわ。それになんやかんやいいやがってよ!(笑) この絵にいろんなインスピレーションをよ!出しやがってよ!おもしろいよね。みんないいひとやね。「飛べるのがそんなにえらいのか」っていうメールが一個あってね。あぁ、それはけっこうおもしろいなって。
中尾::ぼくなんかはインターネットっていうのは好きじゃないけれど、それを通じて何人かの人ととこうしてキャッチボールをしたっていうのはおもしろいね。感じることっつーのはみんな感じるんだって。すごい楽になったっつーかね。みんなが書いてきたメールを見て楽になった。
八谷::楽になった?
中尾::答えとかってべつにないんだなって。「自由」じゃねぇけど、別に「自由」とは違うけど「赦される」っつーか、そや、「赦された!」だ。インターネットは良いところでも悪いところでもあるけど匿名だから好き勝手書くじゃん。その好き勝手がかなりいろんな方向にうつったから、赦された。ちゅうことやな。赦される感じになるっていうのは気持ちがいい。そればっかじゃねぇからまた気持ちがいいんだろうけどね
吉田::「フライハイ」は本当にその瞬間のインスピレーションで得た結果だから必ずしも優等生ではないけど、その結果としてこの 1曲がうまれたのはおもしろいなって。だから CD ではあえて「フライハイ」の場合は裸ン坊のまんまで 12 分間聴かせちゃおうよって。
中尾::あとはミキシングの話。
八谷::事情により大阪でミキシングをすることになってね。スパの話でもしてください。
中尾::大阪おもしろかったよね。
草場::戦車見たよな!高速で!
吉田::実はおれ日記にその写真載せたんだよね (11月13日の日記参照)。でもみんなからあれ何の写真ですかって。
草場::吉田戦車!吉田戦車!
吉田::あの日は夜 10 時くらいに出たんだよね。で、朝 4 時に大阪について世界最大級のスパにいったんだよ。世界最大級っつってもたいして期待してなかったんだけど、中に入ったらみんなスゲェーッ!って。
中尾::いや、ぼくはもう予感がしてた。階段をあがった瞬間にこれはもうディズニーランド級のなにかがあるかもしれんって。
草場::入り口が自動改札みたいになってて。いきなりペルシャ風の風呂でさ。ほんとにすごかった。5時くらいから 8時まで仮眠とるはずだったのに 1 時間半くらいはお風呂に入ってたね。シンは朝出る時間になっても出口に出こないから場内アナウンスで呼び出したりして。
中尾::久々に吉田君の、そういうファインプレーを見たね。で、ミキシングに出かけてね。じゃ、ジャケットデザインの話だ。
草場::まだ肝心のミキシングの話してないじゃん。
吉田::今回はマサシ君が。KATZE の中村敦さんがいまやっている St. Lita のメンバーのマサシ君がやってくれてね。
草場::なんか機械をピピピーッって触ってたな。シンと諭介は夕方にはスタジオで寝てたし。
中尾::ほんで、ジャケットね。ここはハチと K から。
八谷::例によって草場君があらかた構想を考えて、カタチにするのがおれっていうね。
草場::ハナっから黒でいくっていうのは決めてて、みんなにはゴメンだけど黒でいくっていうのは譲れなかった。
中尾::ライブ盤っつったら黒っちゅうイメージがあるね。インザスープにしてはいままで出してきた中ではめずらしくロックテイストな!
草場::今回は流通させずにライブ会場と通販で売るっていうが決まってたからシンプルなのがいいなぁって。全体的に。ライブだからあんまり余計なものをつけるよりは空気感がでるかなぁって。
中尾::いままでシングルのカップリングとかビデオは出してきたけど、まるまるライブアルバムっていうのは初めてじゃん。2回目の初日の出、みたいな感じじゃない・・・・・・よね・・・・・・。
吉田::なに?なにいってんの?(笑)
中尾::それで!その辺のことをみんなで話そう。
吉田::出したかったんでよね。前に谷口さんっていうマネージャーがいたんだけどそのときから「ライブアルバム出しましょうよ!」っていってたんだよね。そしたら谷口さんに「ちゃんと現実見てから言えよ。演奏厳しいぜ?」っていわれてて。あれは 5 年くらい前かな。でも、そのころからインザスープって「ライブがなければ存在価値がない」って自分たちでも言ってきたところもあったしね。
中尾::いや、でもわからんね。ライブはライブやん。初めてライブアルバムを出すけど、ぼくあまりひとのライブアルバムっつーのを聴いたことがなくって、長渕剛くらいで・・・・・・どういう感覚になるっちゃろうね、お客さん。
草場::そりゃおまえが長渕剛のライブアルバムを聴くのと一緒じゃねーの?
中尾::そしたらもう、ぼくの人生の夢、おわったみたいな (爆笑)。
吉田::あ、出したかったんだ?あの東京ドームと同じモノを。
八谷::でも、ライブ盤っていいもんじゃないの?中尾君にとって。
中尾::ぶっちゃけた話、まだよくわかんない。のちのちわかってくるんじゃない?ライブを生け捕りにしてそれをだすって言うのはまだわかんないね。のちのちわかってくっちゃないかね。でもこれを聴いてライブに来てくれたらいいなぁと思うね。
草場::売れたらいいよね (笑)。
吉田::おれたちは明らかに一年前とは状況が違うなかでこういう活動をしているけど、一歩一歩大地を踏みしめながら進んでいくので。
八谷::カッコイイことやりましょうよ。ここでライブ盤を出すっていうのがカッコイイという意見もありつつ。サポートしてくれる関係者のみんなに感謝しつつ。
吉田::もちろんお客さんにもね!